★ブランドインタビュー

森の感覚を、毎日の肌に。SOOPUIがつくる「自然とともにあるベースウェア」

2026-03-01
森の感覚を、毎日の肌に。SOOPUIがつくる「自然とともにあるベースウェア」
SOOPUI

SOOPUI(スプイ)は、自然素材を使ったベースウェアブランドです。SOOPUIのデザインは、自然体であることを大切にしながら、身体の心地よさを最優先に考えています。GOTS認証のオーガニックコットンや木材から抽出されたモダール繊維など、やわらかく健やかな植物由来の素材を取り入れ、肌にやさしく、地球にも安心な、自然に寄り添う衣服を提案します。

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Dig MEMO

やわらかな光がスッと差し込むような、あたたかなベースウェアをつくるSOOPUIさん。

代表のヨニさんのおはなしを聞いていたら、肩の力がすっと抜けたよ。

生き方のヒントも隠されているかもしれない。

DIG MEMO
ソトの世界が気になる もぐらのディグ

お話したひと

  • ヨニ SOOPUI代表 チェ・ヨニさん
  • 名前 ディグちゃん
  • 名前 Seesaw Market ディレクター

日々忙しさに追われるなかで、私たちはどれだけ「自然」を感じながら暮らしているだろう。

韓国発のベースウェアブランド〈SOOPUI〉は、天然素材と身体へのやさしさを通して、人と自然の距離をもう一度、静かに近づけようとしている。

代表チェ・ヨニさんが語る、ブランド誕生の背景と、ものづくりの根っこにある哲学について、お話を伺いました。

 

「一日の基盤になる服」をつくるということ

SM

簡単に自己紹介とブランド紹介をお願いします。

ヨニ

こんにちは。私はSOOPUI(スプイ)を運営しているチェ・ヨニといいます。

SOOPUIは、天然素材でベースウェアをつくるブランドです。 私たちがつくるベースウェアとは、日常に欠かせない服を意味しており、主な製品としてはアンダーウェアや靴下、ホームウェアなど、一日の生活の基盤となるような服を製作しています。

SM

SOOPUIを運営する上で、大切にしている価値観や哲学はありますか。「自然」がキーワードにありそうですが...

ヨニ

そうですね。私たちのブランドは、人々が自然(Natureの意味)とより近い生活を送るための役に立ちたいと思っています。 そのため、自然を愛する人々が似たような嗜好を分かち合い、共感し合えるような手助けをしたいと考えています。

服を着た時に、より自然(ありのまま)だと感じてほしいですし、実際に外に出て活動する際にも、心地よく着ながら自然を身近に楽しんでもらえるような服を作りたいと思っています。

ディグ

「SOOPUI(スプイ)」というブランド名にも、その想いが込められているのですか。

ヨニ

はい。スプイ(수프이)は、韓国語で「森」、あるいは「樹皮」という意味があります。 なので韓国語の「森」という言葉をアレンジして名前にしました。

離れて気づいた、「自然」の必要性

SM

こうしたコンセプトのブランドを作ろうと思った理由は、なにかご自身の経験が影響していますか。

ヨニ

そうですね。田舎で生まれ育ったので幼少期は自然が身近でしたが、社会人になって生活を送る中で、都会での忙しいライフスタイルに染まっていました。

「その後、退職してしばらく休養するために地元に帰ったとき、自然にとても癒されたんです。もう一度活力を得ることができて、自分以外にも現代人は、心の中ではこうした自然との関わりを求めていたり、必要としていたりするのではないかと考えるようになりました。

退職後の休養期間中に韓国の自然を訪ね歩きながら感じたことが、ブランドのインスピレーションになっています。

「見せる下着」から「自分のための下着」へ

ディグ

ぼくも土の中にいると安心するからよくわかるなぁ。そんな中でも「ベースウェア」をつくろうと思ったのはどうしてですか。

ヨニ

一つは、ものづくりを通してなにか小さな変化でも与えたいのであれば、まずは「人が必ず必要とするもの」から始めたいという想いがあったからです。

その中でも服は、流行を追うファッションアイテムになると簡単に消費されやすく、環境問題への影響もあると考えました。だれもが必ず消費する下着や靴下で取り組む方が、社会的にも少しは良いのではないかと考えました。

ヨニ

二つ目の理由は、私自身が着用したときに、最も大きな変化を感じられたのが、当時の女性下着だったからです。

装飾やワイヤー、ボリュームを重視した“他人に見せるためのデザイン”を着ていたときは窮屈に感じていましたが、はじめてブラレットを着用したとき、締め付けから解放され、一日が劇的に変わる経験をしたからです。

多くの女性がこの快適さを必要としているのではないかと思い、ベースウェアをつくりたいと考えました。体型や感覚に合った心地よいものをつくるため、さまざまな国の製品を試して比較し、良いところを組み合わせて形にしてきました。

素材は未来への選択

SM

製品をつくる際に、重要視していることはありますか。

ヨニ

一番は「素材」だと思います。天然素材がもたらす優れた通気性、快適さ、そして柔らかい肌触りを大切にしています。

また、役目を終えて捨てられるときに、少しでも早く自然に分解されるかどうかも調査して選んでいます。SOOPUIの水着はナイロンですが、生分解認証を受けた機能性素材を使用しています。

一般的なポリエステルやナイロンは分解に約100年かかると言われていますが、そうした素材は土の中で約3年ほどで分解される認証を持っています。生分解認証を受けた機能性素材や、木から抽出した繊維、オーガニックコットンのような、土へ還りやすい製品を使用しています。

写真

ディグ

素材については前から勉強していたのですか。

ヨニ

実は、会社員だった時代に、素材に関わる仕事をしていました。商品を仕入れて販売するMD(マーチャンダイザー※)として、素材メーカーとミーティングを重ね、ペットボトル再生素材の共同開発なども行っていました。

また、父が長年、素材業界で働いており、シルク生地を扱っていたため、幼い頃から生地のスワッチや色とりどりの布を見て育ちました。その経験も理解を助けてくれたと思います。

※マーチャンダイザーとは「どんな商品を、いつ・どこで・いくらで・どれだけ売るか」という商品の企画開発から販売戦略までを一貫して立案・管理する専門職

森の色を、肌の上に落とし込む

SM

代表的な製品や、注目されている製品はありますか。

ヨニ

リブ素材の製品は特徴的かもしれません。SOOPUIのラインナップの中でも特に伸縮性に優れ、体にフィットし、戻りも早いため、はじめてのお客さまにおすすめしています。

ほかにもスムースな生地や、オーガニックコットンにパンチングを施して通気性を高めたデザインもあります。素材の種類はあえて絞っていますが、その分、カラーバリエーションを豊富に用意し、自然のムードを感じられるようにしています。

Image courtesy of SOOPUI

SM

色はすべて自然染色ですか。

ヨニ

すべてではありません。靴下や新しく発売したヨガウェアでは、植物由来の色を使った自然染色を行っています。植物の粉末染料を使い、自然染色を行う工房と協業しています。

自然染色は、時間や日光、温度によって色が変化しますが、その変化も魅力の一つです。下着は洗濯頻度が高いため一般染色を使っていますが、ロウソルト染料を使用し、水や塩の使用量を減らした方法を採用しています。

色の組み合わせは、1〜2色が調和するよう、何度も比較しながら決めています。

Image courtesy of SOOPUI

ディグ

理想の色を出すために苦労しそう...!

ヨニ

森で撮った写真を見ることも多いです。自然の中の色はとても調和しているので、それを参考にします。ただし下着なので、濃すぎないよう、肌になじむよう調整します。

同じ色でも微妙に異なるため、カラーサンプルを大量に持っています。組み合わせを見つけた瞬間の喜びは大きいですが、完成までには時間がかかりますね。

散歩、キャンプ、そして森林解説士という学び

SM

デザインのインスピレーションはどこから受けていますか。

ヨニ

ふだん散歩をしているときにインスピレーションを得ることが多いです。以前はキャンプに行き、リフレッシュしながら、自然の中で目にするものからインスピレーションを受けていました。

今年は植物についてもっと学びたくて、「森林解説士」という資格の勉強をしました。植物の生き方や戦略を知ることで、製品づくりにもつながりました。そうした自然の中で過ごす時間を意識的に作るように努力しています。

Image courtesy of SOOPUI

SM

これからのブランドの展望や目標について教えてください。

ヨニ

森林解説士の資格を取ったので、人と森をつなぐような活動をキャンペーンとしてやってみたいです。

また以前から一般の方をモデルに起用した撮影を続けていますが、「日常」にスポットを当てるような表現をしたいですね。 将来的にはベースウェアに限らず、森に関連する、ベースウェアとは別の分野にも挑戦してみたいです。

「日常」を主役にする撮影

ディグ

一般の方をモデルに?!撮影はどんな感じだったんですか?

ヨニ

スタジオではなく、田舎のおばあちゃん家のような宿を借りて、一日中自然に過ごしながら撮影しました。

夏にはスイカを割って食べたり、草原に寝転んだり、花の指輪を作ったり。下着姿でも恥ずかしさがなく、自然の中で遊んでいる感覚が印象的でした。一般の方との撮影が一番楽しいですよ。

Image courtesy of SOOPUI

余裕がないときほど、〇〇を選ぶ

SM

最後に、私たちSeesaw Marketのコンセプトである、「Better choice, Better life.」に関連する質問です。

最近のヨニさんの生活の中で「よい選択(Better Choice)」だったと感じた瞬間はありますか。

ヨニ

新しいチームメンバーを迎え入れて、共に歩み始めたことが最もよい選択だったと感じています。

一人の方が楽で慣れていましたが、メンバーと話し合いながら発展させていくことで、良いシナジーが生まれていると感じています。人は人と共に生きていくものだと感じました。

写真

SM

それではヨニさんが考える「よりよい人生(Better Life)」とはなんでしょうか。

ヨニ

私は余裕がないときでも、意識的に「余裕があるふり」をするようにしています。「余裕を持とう」と意識すると、不思議と少しずつ余裕が生まれてきます。

そうした余裕とウィットのあるライフスタイルこそが、最高の人生ではないかと考えています。

SM

ありがとうございました!!

「なにも着ないより、着ているほうが安心する」

Seesaw Marketのブランドインタビュー第一弾は、ベースウェアブランド、SOOPUIの代表ヨニさんにお話しを聞きました。

「なにも着ないより、着ているほうが安心する」これは、はじめてSOOPUIの下着を着用した瞬間、そして一日を通して感じたことです。

適度な包容感と、やさしく寄り添うような生地の肌触り。SOOPUIの世界観を身体の一部として取り入れている——日々、無意識のうちに共感や喜びを感じます。 「余裕があるふりをする」っていいですよね。おっとりとした雰囲気をお持ちのヨニさんらしい言葉だと感じました。

ヨニさんはまるでSOOPUIというブランドがそのまま人の姿になったような方でしたね。いいブランドってブランドと代表のあいだに境目がない印象を抱くことが多いなと感じています。

アンダーウェア以外にも「日常に欠かせないもの」という基準でプロダクトを追求し続けるSOOPUIさん。ぜひ商品をチェックしてみてください。

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