お話したひと
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Adam House ソン・シムンさん
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Adam House キム・ハヨンさん
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ディグちゃん
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Seesaw Market ディレクター
「一生の生業」を決心したあの日
簡単に自己紹介とブランド紹介をお願いします。
こんにちは、Adam Houseを運営しているキム・ハヨンです。私たちのブランドは日常を特別にする製品、主に陶磁器やガラス製品を扱っているブランドです。
同じくAdam Houseのソン・シムンです。
元々おふたりは陶芸の道を歩まれて創業されたのでしょうか?
未経験からのスタートでした。ふたりで陶芸のワンデークラスを体験したことがきっかけです。そのとき感じた、「土」がくれる安らぎに魅了されて...... 土をこねながらこう思ったんです。
「これだ。私のこれからの人生はずっと「土」だ!」と。

当時、妻(ハヨンさん)は、明け方に出勤して夜遅く帰宅するような生活を続けていて、かなり疲れていました。そんなときに参加したのがそのワンデークラスでした。
土に触れているあいだの彼女は、それまでとはまるで違う表情をしていて、心から癒やされているように見えたんです。その姿を見て、「こんなふうに癒やされながら、一生を生きていけたらいいのに」と、僕自身も強く思うようになりました。
モグラのぼくにとって土はふつうすぎて、特別でもなんでもないんだけど、それが誰かを癒やすなんて意外だなぁ。 土のどんなところがそんなに良かったんですか?

クラスの最初に、土のかたまりをボンって渡されるんです。それを自分の手でこねていくうちに、カップになったり、お皿になったり、実際に自分が使えるかたちへと変わっていく。
その過程のなかで、「自分は何か価値のあるものを生み出せる存在なんだ」と実感できたことが、とても大きな満足感につながりました。
うーん、なんというか…… 土をこねて形にしていくあいだ、時間が止まったように感じるんですよね。ほかのことを考えなくていいというか。
ただ目の前のことに集中できる。その感覚が、本当に心地よくて新鮮だったんですよね。

Image courtesy of Adam House
それで、「ブランド名を付けるならアダム(Adam)にしよう」と、その日に決めたくらい、ビビッときたんですよね。
「アダム」という名前はどこから来たのですか?
私たちはキリスト教徒なのですが、「神が「土」から創造した最初の人間の男性」のことを「アダム」と言うんです。そこから着想を得て、名付けました。
土から作られた人だったなんて、知らなかったなぁ!
全くの異業種からの転身
「これだ」と思ってから創業するまで、どれくらいの期間がありましたか?
1年ほどありました。私たちは陶芸について全く知らなかったので、専門的な機関で学ぶことにしたんです。
学んだあとは、「自分の窯を持って、自分たちの活動をしながら実力がもっと伸びるだろう」と思い、1年後に工房をオープンしました。
勢いがすごいなぁ!それまでふたりはどんな仕事をしていたんですか?
私はシューズデザイナーとして働き、革製品の工房を運営していました。
私は保育士をしていました。その経験を生かして、子ども向けに陶磁器のクラスを始めるのもいいなと考えていたりしましたね。
ふたりとも全然ちがう職に就いていたんだね!
推進力のある妻と慎重派な夫
ふたりで新しい挑戦をする。しかも仕事として。それって相性も大事だと思うのですが、お互いの性格について、あるいは自分の性格についてどんなふうに捉えていますか?
(夫シムンさんに向かって)私とは全然違うよね。あなたは物事に対して緻密に点検するスタイルだよね。
僕の性格が? そう?
一同:笑

私は「とりあえずやってみよう!」という行動派で、逆に夫は「こんな問題が起きるんじゃないか?」というような慎重派だと思ってます。
僕から見ると、妻は少し無計画です(笑)だから少し不安です。彼女は、とにかく前進。とりあえずやろう。そして後始末は僕が。そんな感じです(笑)
つまりふたりは相性バッチリってことだね◎
デンマークで見た、忘れられない時間の色
アダムの商品の代表的な商品とそのコンセプトについて教えてください。
「Fog Plate」というお皿なのですが、お皿ごとに少しずつ色が異なります。その色は、私たちが「記憶しておきたい時間」をカラーで表現した製品です。
鮮やかな色だったり、落ち着いた色の組み合わせだったり、どんなインスピレーションからきているんですか?
Adam Houseをオープンする少し前に、1ヶ月ほどデンマークのコペンハーゲンで生活をしたことがあるのですが、
続きは後編記事をご覧ください。
ある日、土のかたまりを触ったとき人生が動き出すこともある。 韓国のライフスタイルブランド〈Adam House〉は、「日常を少し特別にする」うつわを生み出しているブランドだ。
陶芸未経験だったふたりが、ワンデークラスで出会った「土」に導かれ、一生の生業を決意したあの日。デンマークで出会った「記憶しておきたい時間の色」。そして暮らしのなかで試され続けるものづくり。
Adam Houseを営むキム・ハヨンさん、ソン・シムンさんのご夫婦おふたりに、ブランドのはじまりと、日常から生まれるうつわの哲学についてお話を伺いました。